麹菌と呼ばれても

色んな変遷を経て向井康二を最後の男に決めたオタの話

国民的アイドルグループに引っかかるオタク

 

最近こんなことばかり考えてしまうオタクです。自分が推しているグループが国民的アイドルグループです!とか紹介されると「ん?」と思ってしまうんですよね。そう言っていいのはSMAPさんと嵐さんだけだろ!ってなるんですよね。ここから、国民的アイドルグループってなんぞやって所から、今どき国民的アイドルグループってという感じのことを話そうかなと。

 

 

名前にあげた通り嵐はまさに国民的アイドルグループの名にふさわしいグループだと思います。嵐のことを大嫌いだと声高々に言う人はあまり見かけたことがありませんし、もしいたとして、好感を持っている人を納得させられるほどの材料はないように思います。特別好きだというわけじゃないけど嫌いじゃないって人がたくさんいるのも国民的が似合う理由の一つかなぁと。

 

老若男女あらゆる人が「知ってるだろう」と思われる嵐のようなグループがジャニーズ事務所から新たに発掘されるのか、彗星の如く現れるのか。ファンとしてどこか楽しみにしていながらも、現実はそれほど甘くはないなと思うのです。

 

嵐がここまで数多くの人達に知られる事になったのはテレビの力が大きいでしょう。私自身それを1番強く感じている世代でもあります。私が小学生の頃、嵐を一躍有名にした「花より男子」が放送されていました。

 

当時、小学生へのケータイの普及率はかなり低かったように思います。私自身ケータイを持ちたいという気持ちすら持っていなかったと思います。

 

そんな私たちが花より男子の話をするには直接会って顔を見合わせてしか方法がなかった。友達が2人以上あるドラマを見ていたら必然的に自分も見ることになる。翌日の話が盛り上がるからだった。もちろん、内容が面白くなければこの輪は広がらないけれど、ここが今と違う所だと思う。

 

今はリアルタイムで見なくてもあとから見る方法はごまんとあるし、リアルタイムで見ながら面白さを話す相手は何も学校や日々過ごす中でのコミュニティだけではなくて、同じ趣味を持った顔も本当の名前も知らない人と簡単に分かち合うことができる。この後者の輪の中で十分に面白さは共有出来るし増幅させることができる。

 

 

結果、それぞれのエンタメ、コンテンツが独立していってお互いを干渉させず小さなコミュニティーに収束していっているのではないかと思う。さらに言えば今、同じ様なエンタメを追いかけていても媒体は異なっていく。雑誌、テレビ、ラジオだったものは動画配信サイト、TwitterInstagramと場所も複雑化していっている。

 

この中で国民的つまり老若男女誰もが知るアイドルになるにはどの媒体でも有名になる他ない。嵐がそうなれたのはここまでメディアが複雑化する前であり、かつ複雑化した後も散り散りになったファンがそれぞれの媒体に住み着き、数々の種を蒔いて来たからだと考える。

 

今、複雑化したメディアは色んな意見はあれど同じ力の大きさとなり顧客の時間を奪い合っている。ベン図でいうとこんな感じ。

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このAもBもCもDも全てを網羅するアイドルを初めから目指すには、こんなに小さな領域に引っかかる何かを見つけなければならず、難しいのは明らかです。だからこそ、このそれぞれの領域の1つが他の領域を覆い尽くすことを待つ以外にないのではないかと思ってしまいます。

それか、このそれぞれの媒体で注目を集める子を集めて1グループとするか……でもまぁそんなグループ方向性がきっとバラバラだろうし、そんなポテンシャルをもつ子をグループにする必然性が感じられないから難しい……。1グループの人数が多いと売り込み方と棲み分けがややこしい事になりそうだし……。

 

こうして杞憂しても、もしかすると現れちゃうのかもしれないし、何も現れなきゃいけないってわけでもないわけで。今、この座を狙うのはとんでもなく難しいことでただ今までと同じようなブランディングで同じような立ち位置で、同じような業態のままではあのベン図のど真ん中を狙うことは難しいってことです。

 

ジャニーズなんて……と今のうちから言われているわけだから「あれ?ジャニーズってこんなだったっけ?」「ジャニーズのこと見直したわ」って思わせるようなグループ作りをしていくか……なんですよね。

 

今は実力主義だし「こんな凄い人を誰よりも早く見つけた」がステータスなところがある。誰よりも早く見つけたって所はジャニーズJrって所で昔からやってるわけだから、後は「こんな凄い人」をどこまでレベルを引き上げるか。ジャニーズ基準?日本で戦えるレベル?世界?

 

ジャニオタは狭いコミュニティで楽しんでるんだってことを自覚して、変わっていくことを恐るけれどそれも受け入れていって「昔は良かった」じゃなくて「未来をどうするか」を考えることが大切なんじゃないかなぁと思う。

 

現状作り上げられて完成して、もう伸び率が見込めないなと思うグループなら別にそのままの今まで通りのブランディングでも当分テレビ業界は無くならないとは思うけれど、まだまだ若い子を推してるなら、これからもジャニーズ事務所にいるその子を推したいのなら、変わりゆく事務所を見つめ、変わらないで!と願うのではなく、上手く変わってけよ!と叫ぶ方がよっぽどいいと思う。

 

最後に。今からどこまで走るか、最短で最高地点に到達しなければならないSnow Man

 

私はSnow Manに短い間でたくさんの夢を託したつもりだから、それをこの事務所に絶対叶えてもらわなきゃいけないんですよ。

 

 

SNSに1枚写真をアップするだけで注目されるようなこんな時代に、自分で動画を上げれば画面を独占できるこんな時代に、テレビに出れるかどうか分からない、映るかどうか分からないけどジャニーズ事務所を選んでくれたタレントがいる以上、変わりながら守っていく義務が事務所にはあるんじゃないのか?

 

 

いや……そうしなきゃ、事務所は選んでもらえないんじゃないかな。

 

 

国民的アイドルグループを生み出す事務所として、私がおばあさんになっても生き残り続けると願って

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~完~