麹菌と呼ばれても

色んな変遷を経て向井康二を最後の男に決めたオタの話

少年たちへ思いを馳せて

少年たちto be見てきました!

ちょいちょいネタバレ入ると思うんで、今後見に行く方とか、そういうの苦手だわって方は自己責任でお願いします。

 

 

 

はてさて、初日明けて好感触かな〜と思ってたら思いのほか酷評で笑 改めてジャニーさんの偉大さを知ったというか、ジャニーさんがやってることも、やってたこともかなり突飛な事だったんだけど、その突飛なことをずーっとやり続けて、自らが掲げるテーマを揺るがせず貫き通せば結果凄かったんだな〜ってなってるような感じもするんですけどね(映画少年たち)

 

 

 

私は松竹座の少年たちは見た事あれど、日生の少年たちは見たことなくて。ここ最近のジャニーさんの追悼報道で少年たち=戦争について考えるってのがここ最近の主流だったってことを知ったくらいです。

もちろん、話の軽い内容は知ってるつもりですよ?でも直接それを目の当たりにしてなかったら知らないも同然なので「知らない」ということで話は進めていきます。

 

 

 

今回の作品を良しとしない人達の声が多かったし、直接見たわけじゃないんだろうけど、そのツイートを見ては誰が悪いどう悪いって言ってる人を見るのは不快極まりなかったので、シャットアウトして。私は見に行くんだから、自分の見たものを信じようと。マイナスイメージを持ってたらそうにしか見えないものでしょ?

 

 

 

んでもって、席が良かったのもあって、十分に楽しむことができたし、あ〜ここ見えなかったな〜ってのがなかったので、言います。

 

 

 

今回の作品において「戦争」という背景は1度も出てきません。「脱獄」というところも簡素に描かれていると思います。なので、今からそこを期待して見に行く方は、その心持ちは何になるんだ?とも思います。多分、あなたの思うものは見れないので、チケット譲ってあげてください。……いやそこまで過激にならなくていいですね笑 すみません。

 


でも、そのくらい、あなたの思ってるものは見れませんよということはお伝えできます。

 

 

 

映画少年たちのサイドストーリーというか、舞台は映画少年たちに限りなく近いんだなと思います。映画では、少年たちがいかにして刑務所という場所に辿り着いてしまったのかが描かれていて、数年後彼らが立派に更生していることを示すような描写が新しく生まれ変わった少年刑務所跡地とともにあって。

 


今回、舞台では50年という長い時を少年たちは如何にして過ごしていくのか。

 


「外が幸せだと思っていた」「大人になるとはどういことか」「言い訳ばかりしているんじゃないか」「仕方ない」「置いていかないで」

 

 

 

たくさんの思いの中に「演者」と「役柄」がリンクするような台詞が散りばめられていて、これが彼らの「卒業」公演だと言われる所以なのかな〜と思います。

 


映画少年たちを見た時に「いや〜みんな幸せになったんだ〜」と思ったけど、深澤くんはあの後捕まってるでしょ?刑期が延びてるよね?絶対に。みんなが京本くんの死を背負ってお葬式みたいな刑務所内だよね……?ってというかみんな散り散りに移送されるんじゃ?とかリアルなこと考えて気になってた身としては、脱獄したからといって幸せな毎日が待ってるわけじゃない。ってのは現実的で良かったのかなぁ……と。

 

 

 

というか「少年たち」だからこそ「脱獄」しなければならなかったけど、そうでは無いなら普通に刑期を終えて外に出ても、自分がどこにあるか分からなくてもどかしくて、大人になりきれなくて……ってのを描けるのにな〜と。

 

 

 

滝沢くんはジャニーさんが大切にした作品である少年たちをジャニーさんのソウルのひとつである「人を育てる」というところに重きを置いて作ったのかな……と。

デビューを控えるSnow ManSixTONESは手塩にかけて育ててくれたジャニーさんがいない世界で成長していく。デビュー=大人になって羽ばたくこととするなら、Snow ManSixTONESは今はまだ子どもなのかもしれなくて。

伝えられるメッセージの全てを掛けたのが今回の少年たちなのかなと見た人間は思います。

 

 

 

また、少年たちは戦争シーンあっての。というなら、ジャニーさんがいなくなってすぐの代替わりでそれこそ中途半端にやるくらいなら私はその方がジャニーさんの思いを無駄にしてるのかな?と思うんだ。だからって前年の脚本を少し変えて〜ってのは新しいものを常に生み出し続けたジャニーさんのエンターテインメントって部分に反する気もして。

 


少年たちという作品自体が今回でなくなるだなんて誰も思っていないし、もしかするとこの後を直ぐに引き継ぐことがなくとも「構想何十年」ってまた再演されるに決まってて。それは……妄想か笑  

でも本当に、どんな戦争ものを実現するに至っても歴史的背景を体験することは出来ないわけで、最初に私は日生の少年たちを内容を軽く知ってるけど、結局見てないから知らないって表現したのと一緒で、私たちがいくら体験者から話を聞いたり、こうして少年たちの舞台を見ても、疑似体験はできても、寄り添うことは出来ても、本当に知ることはできないわけで。その中で滝沢くんが今この少ない時間で作り出すのはちょっとなぁと思うのです。

 


結局今回の少年たちは今だからこそ見られるもので、去年でもダメだし、来年でもダメなんですよ。あれ……本人たちとリンクしてるんじゃないか?脱獄=デビューして荒波にもまれるってことなんじゃないか?って思えるのも今だからなのかなと。今しかできないことを見せるっていうジュニアの真骨頂を見たのかなと私は思っちゃったりしたな〜。

 

 

 

今後少年たちと戦争が切り離されていくようなら、それはそれでジャニーさんが大切にしたもの思い出してもいいんじゃないの?とは思うけど、一旦大切がゆえの行動なのかな?と思って心を落ち着けて、はてさて今後も見せて頂きますよ?と滝沢演出を待ちわびてもええのでは?って感じですかね。

 

 

 

コントに関しては、あれが第2部なんだと思っちゃうくらいには切り離されている感じはしましたかね笑

コントやった後に桶ダンスだったので、今までの桶ダンスとは大分印象が違いましたね笑 でも桶ダンス自体、少年たちっていう作品の中では異質でしたけどね。私初めて松竹座で見た時「これがジャニーズか!」と思いましたよ。脈略無さすぎか!?ってね笑 これ裸見せたいだけやん!ってね笑

 


まぁコント部分をいいように捉えようとするならば、こうして何十年後おじいちゃんになった時に彼らが相も変わらず笑いあっていてほしいなと思いましたね。このくらいですかね笑 エモさを無理やり作り出そうとするなら笑

でも、会場全体が彼らのボケにわあっと沸いてるのを見て、これはこれでいいんだな〜と思いましたよ。笑ったり拍手送っちゃったら負けですからね!どんな舞台でも。面白くなければそれなりにしておけばいいんですよ。何もスタオベも強制じゃないんだし。

 

 

 

とうことで、意見なんて人それぞれで、批判できるほど真剣に見た人も素晴らしいし、私はいいと思ったな〜と思う人も間違っちゃないんですよね。しっかり見て、心からの評価なら全部OK。

 

 

 

……まっ、これ読んだ人だって私が本当に見たのか?って疑ってくれてもいいんですよ。本当に、世の中にあふれてるのはその程度の話ですね。……何の話かな?笑

 

 

私の総評といたしましては、今までのデビューへの渇望とか、その時に苦しんだ思いとか、全部この少年たちに置いてって未来へと向かって進んでいく決意が聞けて良かったなってことです!

 

 

Snow ManSixTONES

これから同じようにもがきながら頂点目指そうぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

~完~