麹菌と呼ばれても

色んな変遷を経て向井康二を最後の男に決めたオタの話

私が考えるジャニーズJr新制度について

 

めちゃくちゃびっくりする制度ですね。いや、社内の制度を明確にして発表したってことに驚きもしました。だって今までこの会社がそんなことしたことありましたか?中身の如何はどうであれ、今までの慣例でいえば言わずに密かにしていることも出来た社内制度を発表するに到った経緯はなんなんでしょう。もしかして、皆に伝えるのは難しいから、HPで発表して周知させたとか?笑 そこは推し量ることは難しいとは思うので、私が咀嚼したジャニーズJr新制度について一人語りします。

 

 

 

ざっくり公式の大事だと思われる部分を下記に引用してみました。さらにはここから特に話していきたい部分を太字にしました。

 

 

一般的に人生の岐路を迎えるJrの適切な進路決定を妨害しているのではないか

 

ジャニーズJrとしての活動継続について一定期間の年齢制限を設けることに。

→満22歳到達後の3月31日までに事務所とJr継続の合意がとれない場合は同日を持って終了

 

2023年3月31日より適用

→上記適用開始日に22歳のメンバーが所属するグループ及び一部の個人については既に事務所との合意済

 

 

 

まず第1に事務所側から、この制度を導入した理由は「適切な進路決定のため」と発表している。昨今、ジャニーズJrの年齢は少しづつ上がっている。現に2020年にデビューしたSixTONESSnow ManはJr歴を10年以上経験したメンバーも少なくない。年齢はほぼ全員が今回の規定の22歳以上。

現在ジャニーズJrとしてグループ活動を行っているグループに関しても、現時点で22歳以上を有するグループは多く、さらに施行までになると増えるだろうと思う。

こう考えると22歳という線引きはJrを応援しているファンからすれば早すぎるラインかもしれない。しかし、22歳で線を引いたのには私としては以下の理由があると考えている。

 

現在抱えているジャニーズJrの数

 

グループになっているだけでもジャニーズJrは多くなっている。アイランド社ができてからというものジャニーズJrの肩書きを持ちながらもデビュー組と変わらぬ活動をしているグループはたくさんいる。デビュー秒読みと言われながらも、そのタイミングはファンもタレント自身も分からないと思う。

その中で、言ってみればデビューに値するグループが団子状態になっているのは事実だ。そんな中でただただ時が流れていく、諦めることも出来ずに。

 

ジャニーズJrである以上露出がゼロの子はなかなかいないと思う。露出がゼロでない限り、ファンがゼロであるはずがない。誰かファンがいるはず。ということは、事務所側が勝手に見込みがないからと、切り捨てることは事実上できない。

 

もしかすると今までにそういう流れはあったのかもしれない。言わなかっただけで、言えなかっただけで。そうやって突如としていなくなってしまった子はたくさんいたのかもしれない。だからこそ、ファンからも見えてしまう明確なラインを事務所が公式的に引いたことに驚いている。

 

今までのように、不明瞭で黙っていれば分からない制度の中でやっても良かったわけで。もうどうしようもなくなった時点で、今まで過ごしたことのない世間にほっぽり出してもよかったわけで。でもそう考えると、この制度は事務所の言う通りに「適切な進路決定」を促し、かつ「Jrとして一度は共に歩んだタレントを思っている」のかもしれない。

 

 

でもここで1つ気になる太字をこれは先に言った「タレントを思っているか」に関わる「事務所とJr継続の合意がとれない場合」である。

 

満22歳が来た時に事務所とのJr継続に対するやり取りが絶対にできるのかというところもそうだし、さらにこれは今後もJrとして活動していくのかということを事務所側が問いかけ、タレントがYesもしくはNoと答えたことに対して、事務所は無条件で合意してくれるのかというところがファンとして1番不安なところだと思う。

 

ジャニーズ事務所において依然デビューのラインは不明確である。デビューできるかどうかはグループができればという訳では無い。グループが解体されることもあれば、合体することもある。それがデビューに繋がることもあれば遠のくこともあるし、即席かと思われたグループがデビューすることもある。

 

こんなにもゴールが不明確な中で、その手前にラインが引かれるということはJr継続の合意も何も、その時点でグループに在籍していなければ事実上、Jr継続は難しいということではなかろうか。それはタレントにしてもファンにしてもあまりにも非情なものだと思う。ここだけ見れば「タレントを思っている」という事務所の言葉を鵜呑みにできない。

 

しかしながら、現在ジャニーズJrはデビュー組に似た仕事をする子達もいる。音楽番組には自分たちのオリジナル曲で出演し、自身の冠番組を持つグループまでいる。それだけ、安定してしまっているグループもいる。そこに競争をさせるという意味でもひとつのゴールを作るのはいい刺激なのかもしれない。

 

さらには、今のジャニーズJrの現状もラインを作ったことに関係しているのではないかと思っている。さっきもジャニーズJrはデビュー組と似た仕事をしていると述べたが、この今のジャニーズJrの姿こそが元来のジャニーズの姿だったのではないかと。多くの仕事をキラキラした性質を持って行う。国民に知られていくまでの段階。これこそデビューの証だったように思う。

では、今のデビュー組は何か、嵐や関ジャニ∞など国民的に知られるアイドルはもう別次元で考えてはいかなけれならいような気がする。ここがデビュー組の水準だと頭数に考えるからおかしくなると。

 

今のジャニーズJrがデビュー組、今回新たに設けるラインより下のジャニーズJrをその予備軍として、実際デビューに行きついたグループはあくまでも国民的、または今だと世界的なアイドルになるための予備軍になる。こう考えれば、ラインを引いたり、ジャニーズJrの考えの変化にも対応できる気がする。

 

 

ジャニーズJr新制度について私が賛成か反対かは言えない。なぜなら今はもうジャニーズJrを応援したはいないからだ。しかし、嵐を、関ジャニ∞を、Snow Manを応援し、様々な立場を経験し、今もその環境下にいる私は考える。

 

Snow Manは世界を目指すとよく口にする。そして世界的なアイドルを応援しているファンからは、実力が足りない、鍛錬が足りないと声が上がる。

ジャニーズ事務所は元来、特別なレッスンを積んでは来なかった。自主性を重んじ、それが見違えるほどのスターを生み出してきた実績もある。しかしながら、それでは立ち向かえない程の波が世界にはある。今からそれに立ち向かう力を22歳までの子につかせるだけの見込みが事務所にはあるのだろうか。とも考える。

 

 

今回の制度はみんなの事を幸せにはしないだろうと思う。でも今までの仕組みも幸せにしたのかと聞かれれば決してそうでは無い。今回の制度を事務所は何故作ったか、中身はどうであるか、なぜ発表したのか、その全てを自分なりに解釈することを求められていると思うし、何よりもファンがすることは必死にタレントを応援すること、タレントは現状を見極めながら努力をすること、そして事務所側はタレントとファンのその努力を正当に評価していくことだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

~完~