麹菌と呼ばれても

色んな変遷を経て向井康二を最後の男に決めたオタの話

Snow Manデビューおめでとう

 

 

Snow Man、そして向井康二くんデビューおめでとうございます。この夢のような日を願い続けたことでしょう。ほんの数ヶ月前まで夢のまた夢だったことでしょう。皆がこの日を迎えることが出来たのは運命で必然だったと思います。

 


もしかすると、もっと早くデビューできたのかもしれないし、もっと早く心が折れてその道すら望まなかったかもしれない。たくさんの奇跡のような選択が今日この日を迎えたんだと思います。本当におめでとうございます。

 

 

 

私は、長らくデビュー組を応援してきました。与えてもらうばかりのファン人生でした。それで十分満足していたし、疑問もありませんでした。でも、与えてもらうばかりの人間はあまりにも無力だとも知りました。

 


ファンとタレントは一生交わることがないから馬鹿でいられる、夢を見ていられるのだと。私の目の前に確かにあったはずの幻想は、魔法は、解けつつありました。

 


しかし、ジャニーズJrというコンテンツに出会って、向井康二くんとそのファンに出会って、少し救われた自分がいました。

 


タレントが願えばファンはできる限りのことをする。目に見える形で返すこともある。それに対してまた康二くんは「ありがとう」と伝え、誇りだと言う。

時にやりすぎなこともあれど、その関係性は本当に素晴らしいものだと、当時の私には眩しく見える関係でした。

 

 

 

少しずつ向井くん、関西ジャニーズJr.のことを知っていきました。その間中ずっと楽しくワクワクファンができてたかといえば嘘になります。もちろん、真っ直ぐ見れないこともありました。私の知ってる関ジュとしての康二くんはなにわ男子ではない康二くんでした。

関西にいる限りずーっとそうなのかなぁ。気持ちを切り替えないとなぁと。そんなふうに思う日々でした。

 


年を越すのがとても怖かったです。上半期の仕事は沢山あれど、それが終わったら?むしろ関ジュとしての仕事よりも他の仕事が多いってことは本筋に戻してはくれないってこと?とか。

 


このころ、康二くんはよくブログを更新させてもらえてたと思います。もちろん、なにわ男子が別枠でブログを開始したってこともあるけれど、ちゃんと伝わる場があって良かったと。

 


なにわ男子が悪く言われるのはイヤ。

 


この言葉を胸に頑張ってきたと思う。勝手に合言葉のつもりでいました。そう思ってる間は大丈夫。きっと私なんかより悔しくて、それでもどうすればいいか分からなくて、目の前のことにいっぱいいっぱいな康二くんに、私は精一杯、あなたが必要だからとなるべく大声でと。

 

 

 

年が明けて、裏で何が起こってるかも知らず、私は新しい関ジュを受け入れるぞと意気込んで。でも思いがけないニュースが飛び込んできて、またあの合言葉が頭を過ぎりました。

 


誰かを傷つけるのはよそう

 


不安がなかったわけじゃなく、自分がジャニオタだからこそジャニオタの属性は痛いほどわかるが故、心配で仕方がなかった。でも心のどこかでこれからも康二くんはアイドルでいることを選んでくれたんだとホッとしたのも事実です。

流れてくるニュース記事を見ながら、私の顔はきっと緩んでいたでしょう。どう思われるかは分からないけど、Snow Manが希望でした。

 


今だから笑って、見事なまでのギクシャク感!と笑って手を叩けるけど、当時は色んな言葉を見ながら奥歯をぐっと噛むしかなかった。言い方が悪くても、飲み込もう、今、悪く言ってしまったら、絶対に後悔することを知っている。また、目的語をSnow Manに変えた合言葉をずっと唱え続ける毎日でした。

 


それでも、滝沢歌舞伎ZEROでは6+αが抜けきれない様子で、それがこちらにも伝わって、飲み込めないことの方が多かった。環境の違いに戸惑うこともありました。

 


YouTubeも、あの頃は拳をつくりながら見てました。それが水曜日が楽しみになるまで成長したのは、Snow Man9人が、この転換期をものにしたからこそだと思います。

 


横浜アリーナ、ここまで正直9人をしっかり見れていないと思っていた私はその考えを覆されます。お揃いの衣装を着て、笑顔を見せるその姿に、あぁ……もう大丈夫なんだなと思いました。きっと未来は明るいのだなと。

 


6人の思いを受け止めないと、と。増員発表後の雑誌記事はしっかり読みました。当時の複雑な気持ちを答えてくれたメンバー。だからこそ、彼らの決断を、いかなる理由があれど決断した彼らの思いを「嫌だから」なんてたった一言で無下にはできないなと思うのです。

私は今まで康二くんが幸せになればと思って、きたけどこれからは他のメンパーも背負う気持ちで!と。

 


康二くんに関しては「あぁ……やっと、やっと仲間ができたんだな」と思いました。同じ目標を持ち、同じ道を歩いて、ぐっと背中を押してくれる、隣をしっかり確実に歩いてくれる仲間ができたんだなと。

 


朝焼けの花を歌いながら左右に揺れ、嬉しそうにする康二くんの姿を見て、ホッとしました。心の中で、この光景をずっと見たかったんだなとも思ったのです。

 

 

月日は流れ、日に日に6+αが完全に9人の一個体になっていく姿は、彼らが互いに信頼し、そして9人でやっていくんだという覚悟にすら見えました。

 

 

 

8月8日。デビュー発表。

そんなこと隠してたの?と思うほどに大きなことでした。きっと手放しだけで喜ぶものではなかったでしょう。デビューは明るいものだけに見えなかったでしょう。

 


でも、彼らは9人でいることを1つ正解にできたんだなと思うのです。周りが次々に辞めていった人もいるでしょう。限界ギリギリまで頑張って、それでも自分の番は回ってこなくて、後輩に先を越され、共に歩んだ人間が先にデビューしたり。また、自分の身の丈に、今の位置があっているのかと悩み続けた子もいるでしょう。

 


でも、その瞬間、諦めなかった。諦めきれなかった。辞める勇気がなかっただけ。そういう人もいるけど、今があれば十分だ。全て運命だったんだと言える。

 

 

 

9月。

少年たちで、翔太くんの言葉が突き刺さる。

「3人のことを悪くいう人がいたら、僕がそれを許しません」

あぁ、ここまで来たんだと。口にできるくらい、そんなものに俺らは負けないからなって、もう惑わされたり、過去の「方が」よかったなんても思わないからなって言われてるようで。

 


ここで冒頭とは矛盾するけれども、所詮、ファンとタレントには大きな隔たりがあって、私がどれだけ彼らを知ろうと気持ちを推し測ろうが、全てを理解することは出来なくて、きっと同じメンバーの方が強い絆で結ばれていて、目の前のファンが自分の大切な仲間を傷つける敵になることもあるだろう。それを言えるほどまでに彼らは1つになりつつあるんだなぁと。

 

 

 

そして、デビューを迎える今、彼らは完全にひとつなんだなとデビュー曲でのパフォーマンスを見てわかる。揃いに揃ったダンス。でも個性が殺されてるわけじゃない。9人という大所帯だからこそのバリエーションという強み。それでも引きで見れば1つの大きな塊。

もう、きっと、Snow Manに怖いものはないことでしょう。手が強い力で解けることもないでしょう。

 


きっと。

 

 

 

康二くん。ジャニオタとしてどうしようもなかった私を救ってくれてありがとう。あなたを最後の男にして正解でした。これからもよろしく。

 


ひかるくん。あなたの大きさと強さに救われました。これからたくさん「初」という冠をかっさらいましょうね!リーダー!頼りにしてますよ!

 


ふっかさん。「信じてほしい」というあなたの言葉を私は生涯信じ続けます。もう二度とあなたの仲間は壊れたりしないでしょう。

 


佐久間くん。元気で明るいあなたに新生Snow Manは何度助けられたでしょうか。第何章目かは分からないけど、長い長い最終章を駆け抜けましょうね!

 


めめ。あなたが何を考えどう思っていたかは全て知りたいとは思いません。でも、全てがあなたのホームで、Snow Manもそのひとつ。これからたくさん思い出を積み重ねましょう。

 


翔太くん。3人を悪く言うやつは許さない。その言葉が私の宝物です。これからもたくさんの笑顔を見せてください。その笑顔が守られるよう、私たちがあなたを守りましょう。

 


舘様。Snow Manの要だと思ってます。ブレないその心はいつかSnow Manの進む道を照らすことでしょう。おじいちゃんになってもロイヤルな舘様を見せてね!

 


阿部くん。誰よりも先に自分ができることをSnow Manに還元してきた人。これからも阿部くんに「しか」できないことを、磨いて伸ばして、あざとい阿部ちゃんでね!

 


ラウール。自分の求められている立場を見つめ、上を目指す姿、エースですよ、あなたは。Snow Manはあなたが笑う限り、あなたが大切にしたいと思う限り永遠です。

 

 

 

Snow Manへ。たくさんの夢を見よう、たくさんの夢を叶えよう。抱えきれないくらいの愛を持って、世界を救ってこう!征服じゃない。救おう!

 


Snow Manのファンの皆様。ずーっと応援してきた人、私よりも後ですきになった人、この世にいる、これからSnow Manをすきになる人。みーんな仲間です。そして、人にはそれぞれ応援の方法がある。好きの気持ちは素晴らしい。それ以上でも以下でもないよ!

 

 

 

 


本当にデビューおめでとうございます。

関わった全ての人に感謝を!

 

 

 

 

 

~完~